著書『7つの習慣』で有名なジェームス・スキナーさんの講演に参加してきました。
10年前くらいに一度セミナーに参加したことがありました。
当時は彼の音声教材を熱心に聞いて、自己成長に努めていましたが、
次第に「もう十分だ」と思うようになり、彼との接点もなくなっていきました。
そんな僕が再びジェームスさんの講演を聞くことになったのは、
経営者団体EOのラーニングイベントがきっかけです。実に10年ぶりの再会でした。
講演前、「もう僕には必要ない。」
そう思っていたのですが、
まったくそんなことはなく、大きな気づきがありました。
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ノーは交渉のはじまり
交渉で「ノー」と言われるのを恐れず、それを出発点とする。
契約ごとは交渉から入った方がつながりやすい。
トランプ前大統領もこの手法を活用していたという話が印象的でした。
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スピード・スピード・スピード
まず先に、外部に頼めないかを考える。
外部でできないことを内部でやる。
近代的経営は、外部リソースをつなげていくこと。
内部でやろうとすると遅くなる。
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最大の問題は、社長の自己重要感
経営者自身の「自分が凄い」と思う気持ちが、企業の成長を阻害することが多い。現場を任せられない経営者は、仕事(業務)と経営の違いを理解していない。
良い経営者は「自分がいなくても回る組織」を目指す。
3番目の「社長の自己重要感」にはドキッとしました。
経営者は自分の存在価値を気にしている人が多いと思う。
寂しがりやだからね、僕もそうだけど。
それで偉ぶったり、凄いでしょって表現したりして、
「構ってよ!」という行動をしてしまうのだ。
実はそれが、スタッフに無駄なエネルギーを使わせてしまっていることになっている。
講演を聞いて、ジェームスさんと直接話したくなった僕は、
懇親会の会場で、彼に挨拶に行きました。
そこで、僕の事業やこれからのビジネスについて簡単に説明をして、
「ジェームスさんだったらどう考えますか?」と質問てみたんです。
彼の答えはシンプルでした。
「AIを活用していく」
最初は「効率を上げる」という意味だと思いましたが、彼の意図は違いました。
「AIでクォリティを上げる。そしてそれを同じ価格で提供する。
それが今後の競争力になる」というのです。
その言葉を聞いてハッとしました。
僕は「AI=効率化」と捉え、コスト削減を優先して考えていたのです。
しかし、それだけでは利益を生み出せません。
クォリティを上げ、価値を提供することこそがAI活用の本質だと気づかされました。
AIはまだ成長の入り口にあります。
インターネットが出始めた2000年頃と同じような空気感があります。
わからないことも多いけど、使ったものが勝つという状況。
だから、めんどくさいとか思わずに、とにかく触ってみる。
「AIを使うことが普通な感覚を、自分の中にインストールできるかどうか?」
今後の未来を大きく左右するといっても言い過ぎじゃないと思う。