<ピノグリの醸造>
実はクローンから珍しいそうです。Ovailleというピノグリで、収量は少ないものの非常に香りの豊かなピノグリを生み出すタイプです。他のワイナリーからも剪定した枝が欲しいなどとお願いされるような希少なクローンです。
ピノグリブロックには合計約5%だけ、ゲヴュルツ、シャルドネ、ピノノワールが混植されています。これは狙って植えられたものではなく、ヴィンヤードの開墾時代に苗木屋さんの取り違えで誤って混入されたものだそう。おおらかなニュージーランドにありがちだとか、笑。
ソーヴィニヨンとは異なり、ピノグリは除梗後圧搾。やや長めのスキンコンタクトで
皮由来の香りや旨味を抽出します。その後培養酵母無添加(自然酵母)で発酵させます。しっかりシュールリーさせる事で、旨味とまろみのあるワインに仕上げていきます。
混植により複雑性のあるアロマと味わいがあります。日本酒をイメージされる方も多いですね。杜氏の中では酒は血で作るという話があるように、母方の血筋が出たのかもしれません。