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中島梓の『弥勒』が登場しました。栗本薫唯一の私小説で、華やかな作家活動の裏側の、障害のある弟との葛藤が赤裸々に描かれています。幻の作品を電子化して、ファンの皆さまにお届けします。
『片岡義男 全著作電子化計画』からは、今週の1冊として『ジョージア州では桃が熟れるころ』を取り上げました。またサポータ限定で「『蛇の目でお迎え』はどうつくられたか」という特別な一冊をプレゼントしています。
死産で産まれた弟との葛藤を描き、栗本薫・中島梓を知る上で欠かせない作品。
1979年、文芸誌「群像」で発表。死産で産まれ、3歳のときに日本脳炎のために意識もないままに寝たきりとなった弟との葛藤を描いて、作家の一生を苦しめ続けた激烈な怒り・悲哀が赤裸々に語られる。
未完の続編「56億年の弥勒」も収録。
——繰り返し語られる、聖なる肉塊である弟と聖を汚すものとしての私、の構図は、そこに与えられた「弥勒」という題名と大きな衝突を起こす。柔らかな微笑みを湛えた慈愛に満ちた仏の姿が作品世界と異和をもたらすからだ。 <解説:元群像編集長、内藤裕之氏>
☆ジョージア州では桃が熟れるころ <価格:250円+税> 好評発売中
北米大陸を自分の意思のままに自由に旅を続ける青年。
彼は道路地図の上の記号や文字を捨て去り、自分の全身の感覚でその場所を体験することを選んだ。
そして、なにものにも意志を左右されることなく、自分自身の決定にしたがって、どこへでも旅立てる自由を持つ。目的も要件も思い出も仕事も家族も関係なく。
この電子本には、昨年刊行された片岡義男氏の『この冬の私はあの蜜柑だ』の中から短編小説『蛇の目でお迎え』と、そのメイキングが収録されています。
メイキングは『片岡義男 全著作電子化計画』プロデューサーの萩野正昭が執筆を担当。作家片岡義男の小説がいかにして生まれるか、その創作の真髄に迫ろうという試みです。一方、作家自身によるメイキングも準備中です。
編集部ブログでは、このメイキングのメイキングを紹介しています。プロモーション・ビデオとあわせてお楽しみください。