【2. 英語の運用力を育てるには?】
これからの英語教育は、暗記や受験テクニックが通用しなくなり、知識だけでは英語力が評価されない時代となります。英語の知識だけでなく英語の運用力が重要視されることになります。英語の運用力は、聞いた音をそのままreproduceする幼児の頃から「聞く→話す→読む→書く」を通して先生やクラスメイトと共に、
1.語彙や表現を増やし、2.自ら考えて柔軟に英語を選び、3.英語で日々やりとりを継続しながら、4.うまく言えない時も(文法や語彙の知識がなくとも)何とかして表現しようとすることで育まれていきます(この問題解決能力は“Overcome the problemsが大切”と、東京の優秀認定校であるマシュー先生が英語教育のポリシーとして昨年まで5年にわたりワークショップで一貫して伝え続けてくださいましたが、まさにその力が大切です)。
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知識重視、訳読式の授業で育った生徒は英語教育の目的が受検になるため、大学に入ったら英語学習をやめてしまいがちです。例えばThere areを使って教室の中にあるものを言う時、「椅子の上に犬が2匹います」と架空の英文を作り、「え?犬が2匹どこにいるの?」と聞かれてキョトンとする生徒がいる、とは英語が言語として機能していない象徴的な例ですが、2020年以降の英語教育は「柔軟な思考と問題解決能力を持ち、英語を高いレベルで運用できること」が大切で、子供達がコミュニケーション能力を身につけるためには、
- 自分を表出し学び続ける環境(英語教室という居場所)があり、
- 言いたい/伝えたい内容のあるレッスンを地道に継続していくことが必要となります。
下記は英語の運用能力を高めるために、Learning World シリーズ著者の中本幹子先生が1995年からずっと提唱している言葉です。
- 答えは1つじゃない。答えは人によって違う(間違っても良い雰囲気づくり)
- I don’t know. でも答え。黙っているのは✖ (黙っていては言語は成り立たない)
- インフォメーションギャップ=Aが知っていてBが知らないので聞く必要のある活動を皆で協力しておこなう(必然性のある英語を意識して使う。英語を使うのは「生徒」)
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また、この春ワークショップのプレゼンターを務めたケリン先生は、
「英語は“語らい”なので黙っていては意味がない。クラスでは毎週Question Timeで15分かけて英語で質問し英語を話させる。この時の英語は自然な英語とまではいかないが、Conversation likeでOK、毎週発話することで力が付く。定着しずらい表現もこの時間を使って補う。Question Timeは日本語NGだけど、それ以外の時間に生徒が日本語でしゃべってきてもNo Japaneseとはしない。たとえ日本語でも自分に伝えたいことがあって話してくれているから生徒の話を聞いた後日本語→英語に置き換えたり、英語で何と言うか考えさせることで言える英語が増えていく」と仰っていました。
アプリコット出版では、幼児~小学生用の発話を促す教具をたくさん出版していますので、新年度からのレッスンにお役立てください。
*下記の教材の一部は、3/16~のオンデマンド配信で、ケリン先生が指導のアイデアを紹介してくださっていますので参考にしてください。
【おすすめのカラー教具】
★カラー教具 No.8:How many apples?
数(1~10)、色、語彙(リンゴ、鳥、花、あひる、ペンギン、マーブルを使ってHow many…?で数の練習をします。
★カラー教具 No.31: Let’s Make a Face
(Book1準拠『アクティビティシート集90』にも同じシート有り)
子供達に目、鼻、口(目 big/little, blue/green/black、鼻 big/little、口 big/little)を選ばせ、黒板に貼って顔を作っていきます。
*体験レッスンのテッパン教材。オンデマンド視聴ではケリン流バージョンをご紹介します。
★カラー教具 No.23:Let’s Make the Same Shape
グループごとにいろいろの形でできた家の完成図を見ながら同じものを作っていきます。
S: Big yellow circle, please. T: Here you are…
★Big Red Triangle Kite(Book2準拠『アクティビティシート集133』より)
Is it big? と質問を繰り返し、24枚の凧の中から1枚を当てます。
*ケリン先生はshapesの各語彙を幼児クラスで導入し、Book2では生徒達はcircleなどの語彙は既に知っている状態のこと。時間がかかるアクティビティは、1-2年前から語彙を先に楽しくインプットしておくのがコツとのこと。
【おすすめのワークブック】
★幼児期の自己表現&プレゼンテーションに最適
WELCOME to Learning World YELLOW ACTIVITY BOOK
幼児期から自己表現に慣れることができます。テキストよりも売れている人気のワークブック。
★小学校高学年:Writing&文法に強くなる!
Learning World Book4 BRIDGE WORKBOOK(CD付)
宿題にするのではなくクラスの中でやっていきます。定着していない文法の知識はワークブックを解きながら身につけていき、大量に練習することで英文を速く正しく書けるようになります。
【発話を促す工夫】
★Question Lists(Learning World 1,2,3の指導マニュアルロムに収録)
下記からもリストをご覧いただけます。
*オンデマンド視聴でもこのリストを紹介しています。
【書き損じの補充用】
★Name Card/Challenge Chart (e-APRICOT限定販売 10枚入り/税込550円)
★修了証Certificate (e-APRICOT限定販売 各巻とも10枚入り/税込550円)
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