いよいよ、今年最後のメール配信となりました。
切り良く納めるために、すまいなんなりと Vol.49 , 50 合併号とし、木の家にすまうも併せて 9 , 10 合併させて頂きました。
思い返せば、今年の1月5日に創刊したメルマガも特別号などを含めると50配信以上達成できたことになります。継続することのモチベーションと時間の確保、毎回テーマを考えることの大変さに悩まされてはいますが、大きなテーマを掲げるスタイルを発見してからは比較的ストーリーを描くことが楽になり、何とか1年続けることが出来ました。
これも偏に、毎回お待ち頂いている読者の皆様のお陰で御座います。皆様に感謝申し上げます。
◆基礎を考える
さて、本題です。
今回の本題は少し短めになりますが、基礎についてです。
突然ですが「在来軸組工法」ってご存知ですか?
文字にすると難しい工法のように感じますが、現在、広く一般的に行われている家づくりの殆どは「在来軸組工法」です。
コンクリートの基礎を造り、その上に土台を載せて柱、梁を組み上げると言う順番で進む工事です。
当然、私共の家づくりも、この在来軸組工法です。
●コンクリートと鉄筋との関係
コンクリートを打つ前には鉄筋が組まれるのですが、鉄筋とコンクリートはお互いの欠点を補い合い強度を確保します。この関係は人の骨と筋肉のような関係と似ています。
鉄筋は文字通り「鉄」ですので空気にふれたままでは錆びてしまい強度を失います。そこでアルカリ性であるコンクリートの中に埋めることで鉄筋が錆びることを防ぎます。只、コンクリートに埋まっていれば鉄が錆びないかと言うと、そう言う事では無く、ある程度の厚みがあって初めて効果を発揮します。人間の身体も皮と筋肉があってその中に骨がありますよね。そのようなイメージです。
コンクリートには骨材と呼ぶ石が入っているために、流し込もうと思うと組まれた鉄筋の間にまで、その骨材が入り込んで行かないといけません。そのために鉄筋は単純に組まれていれば良いと言う訳ではなく、あるルールの元に組まれないといけません。そのルールの一つに、骨材が通過できるだけの十分な隙間が確保されていることがあります。
●配筋検査
そのような細かなルールに基づき、現場で配筋検査を行います。
今日の写真は、その時の写真です。
鉄筋の種類、間隔、定着、重ね長さ、開口補強、かぶり厚さ、など決められた項目を一つずつ確認し、是正すべき点があれば、手直しするように伝え、それらを確認する作業が配筋検査となります。
先に出てきた、一つ一つの項目はそんなに難しい事ではないのですが、専門性が高いために経験は必要となりますね。
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