このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 |
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淋菌に対するZoliflodacinの検討 Multicenter phase 2 trial |
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近年淋菌は抗菌薬に対する耐性があり、新薬の開発が進められてきた。ZoliflodacinはDNA合成を阻害する新しい抗菌薬である。シプロフロキサシンやセフトリアキソン耐性の淋菌に対して効果があり、またクラミジアに対しても効果があるとされる。今回、米国の複数の州で多施設Phase 2 trialを施行した。泌尿器生殖器系の淋菌感染症患者もしくは淋菌患者と14日に以内に性交渉をもった男性、女性を対象に70:70:40の割合でランダムにZoliflodacin2g単回投与、3g単回投与、セフトリアキソン500mg筋注群に割り当てた。治療を行ってから6±2日に治癒判定を行った。31日±2日に安全性の評価のため訪問を行った。Primary efficacy outcomeは細菌学的な治癒の割合とした。2014年11月~2015年12月の間179名(167名が男性、12名が女性)が参加した。治療判定を行った141名の参加者のうち、細菌学的に治癒を認めたのはZoliflodacin2g単回投与、3g単回投与、セフトリアキソン500mg筋注群でそれぞれ、96%, 96%, 100%であった。全ての直腸感染は治癒したが、咽頭の淋菌感染の治癒率はZoliflodacin2g単回投与、3g単回投与、セフトリアキソン500mg筋注群でそれぞれ50%、82%, 100%であった。全部で84例の副作用が報告され、それぞれ24例、37例、23例であった。Zoliflodacinに関連する副作用のうち最も多かったのは胃腸系の副作用であった。
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N Engl J Med 2018; 379:1835-1845
N Engl J Med 2018; 379:1795-1797
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#耐性が進む淋菌感染症に対する新薬が期待されます。咽頭の淋菌感染症に対しては効果が薄そうですが、尿路には大丈夫そうで、セフトリアキソン失敗例に使う分には大丈夫ではないかと期待します。Phase3の結果を楽しみにしています。同日の淋菌に関するPerspectiveも良くまとまっています。
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近年淋菌は抗菌薬に対する耐性があり、新薬の開発が進められてきた。ZoliflodacinはDNA合成を阻害する新しい抗菌薬である。シプロフロキサシンやセフトリアキソン耐性の淋菌に対して効果があり、またクラミジアに対しても効果があるとされる。今回、米国の複数の州で多施設Phase 2 trialを施行した。泌尿器生殖器系の淋菌感染症患者もしくは淋菌患者と14日に以内に性交渉をもった男性、女性を対象に70:70:40の割合でランダムにZoliflodacin2g単回投与、3g単回投与、セフトリアキソン500mg筋注群に割り当てた。治療を行ってから6±2日に治癒判定を行った。31日±2日に安全性の評価のため訪問を行った。Primary efficacy outcomeは細菌学的な治癒の割合とした。2014年11月~2015年12月の間179名(167名が男性、12名が女性)が参加した。治療判定を行った141名の参加者のうち、細菌学的に治癒を認めたのはZoliflodacin2g単回投与、3g単回投与、セフトリアキソン500mg筋注群でそれぞれ、96%, 96%, 100%であった。全ての直腸感染は治癒したが、咽頭の淋菌感染の治癒率はZoliflodacin2g単回投与、3g単回投与、セフトリアキソン500mg筋注群でそれぞれ50%、82%, 100%でった。全部で84例の副作用が報告され、それぞれ24例、37例、23例であった。Zoliflodacinに関連する副作用のうち最も多かったのは胃腸系の副作用であった。
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N Engl J Med 2018; 379:1801-1810
N Engl J Med 2018; 379:1871-1872
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#微妙な結果ですね。2剤投与を1年に1回、3年間施行しても98%治癒が得られ、副作用も少ないですが、3剤を1度の投与すると1年目から治癒が得られる。3剤は副作用が多くでるが、深刻な副作用はないとのこと。施行側は1回で済むレジメを薦めたくなりますが、受ける側からすると副作用の少ない方が良いですね。WHOは既に3剤を推奨しているようです。
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【GMS会員】eラーニング
マヒドン大学熱帯医学短期研修の講義を中心に、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画や、マラリアや消化管寄生虫クイズなど、わかりやすい教材で効率的に学習できます!以下、eラーニングの一部です。
※GMSeラーニングは、会員限定のコンテンツです。
1)マラリア鑑別のポイント
2)消化管寄生虫症 鑑別
3)マヒドン大学熱帯医学部コース説明 等
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サンプル映像は、2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修
「消化管寄生虫症概論」Prof.Yaowalarkです。 |
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GMSe-ラーニングでは、マラリアや消化管寄生虫など、顕微鏡での特徴をクイズ形式で解説いたします。典型例を分かりやすく原虫別に出題していきます。これらの画像は、「マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス」から抜粋したものと、実際の顕微鏡の画像を混在して入れています。実臨床では教科書画像のように分かりやすい画像とは限らないので、注意が必要です。
※GMS会員登録で、マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス(Atlas of Medical Parasitology)が500円引になります。
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特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート(NPO法人GMS)
地域医療の携わる新しい医療従事者のロールモデルを作ると共に、日本国内の地域医療を担う医療従事者の確保と、地域医療・へき地医療の質の向上に取り組んでいます。
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マヒドン大学
熱帯医学短期研修
マヒドン大学は熱帯医学領域ではアジアのリーダーとして教育に力を入れています。マヒドン大学熱帯医学短期研修は、講義、ワークショップは大学の第一線の臨床医、研究者が担当し、実際のベッドサイドラウンド、顕微鏡を使った消化管寄生虫、マラリア診断など実践的な研修です。
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とちノきネットワーク
途上国および日本の地域医療、保健、研究に携わる医療従事者を支援するネットワークです。人が集まり、繋がり、情報交換をすることで、若い医療従事者の教育、キャリアを支援します。ホームページでは主に、海外、日本の地域でのセミナー、就職、留学情報を多く提供しています。
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ATLAS OF MEDICAL PARASITOLOGY
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医療分野や医療分野の専門家は、世界の重要な寄生虫をカバーしています。原生動物、線虫、爬虫類、爬虫類、節足動物、節足動物の各データベースには、形態学、生活環、地理的分布、症状、予防などの情報が含まれています。
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