◆<木曜>【時事Newsより】
松尾:目的と価値の再定義をする理由とは
資本主義社会と今後の企業において、
何のために目的と価値の再定義をするのでしょうか。
コロナの前には通用していたことも、
コロナという事象が起きた時にどう捉えていくのか。
もしかしたら1世代前のことを旗に掲げて、
社員のモチベーションが上がらない、
社員がどっちに進むかわからなくなっている、
ということもあるでしょう。
例えば、コロナ前なら飲食店を増やそう、拡大路線だ、
というケースが多くみられ、共感も得ていたかと思います。
ただ、それだけでは
社員のモチベーションは続くのか…今は違うでしょう。
経営者が忘れてはいけないのが、
社員はそもそも、何のために仕事をしているのか。
「会社の理念に共感しているから仕事している」
「ビジョンが好きだから社長についていっている」
という部分は多少なりともあるかもしれません。
本質的には、
「自分と自分の家族の生活を豊かにしたい」
だから仕事をしているわけです。
それが本音です。
極端に言えば、会社や社会のために、
本気で仕事をしているって思わない方がいいですよね。
社員の中にも本音と建前があります。
本音は自己成長や、自分の家族が豊かになることが大事。
単に給料のためだけではない。
自分がどう成長できるのか、
どうやれば自分の給料が上がって家族が豊かになるのか、
ということが本音であります。
建前として、社会のため、会社のため、
というのは社長に対して、社内では言うかもしれませんが。
その二軸で、社員はバランスをとっている。
そのことを、経営者の方は
年に一度くらい考えてやらないとダメだと思っています。
パーパス(目的)とバリュー(価値)の再定義は、
節目である今だからこそやらないといけない話なのです。
[来週火曜に続く] |