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堀江俊之
LAN |
※いつも時間に追われてろくに推敲も出来ないまま送信しております。誤字、脱字、等ふんだんにあると思いますが、ご容赦ください。
この一週間はどうでしたか?
今回は今まで書いてきた新常識の数々を繋げる、一つのファクターを紹介します。
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【新常識の数々と水素】
記憶をリフレッシュするべく、最近書いてきた主な新常識を列挙しておきます。
・ ATPは主なエネルギー源では無い
・ 食事は主なエネルギー補給行為では無い
・ 地球上の生物は核融合エネルギー(太陽)のたまものであるから水素原子のスペクトラムが起点
・ 水の結晶構造に始まり、多くの物質が体内で半導体を成している
・ 体内の殆どの化学反応は光と半導体構造が作る電位差に基づく
まだまだありますが、あまり多くなってもいけませんので止めておきます。
重要なのは、これらは私個人の意見では決して無く、多くの科学者が発見してきたことの、単なるまとめであるということです。
ただし、年月が経つにつれ、コンセプトの核が明瞭になってきたため、今では非常に理解しやすくなっています。
今回紹介するのは、これらの常識と並走している根源的な事実、数年前から猛烈に力を増してきている「水素」にまつわる話です。
(下に続く)
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【失われた能力】
期待していた人もいるかも知れませんが、いわゆる「水素水」の話とは少し違います。
今、ハンガリーを中心に強烈な動きを示しているのが、水素の同位体、重水素に関する話題です。
水素原子は陽子1個の原子核と電子1個で成り立っています。
ところが「重水素」と呼ばれる水素は、普通の水素の原子核に中性子が1個加わり、陽子と中性子の1個づつで原子核を成しています。
中性子1個分の違いしかありません。しかし、重さは約2倍となるため重水素と呼ばれています。
他にも水素原子の同位体は存在しますが、今クローズアップされているのはこの重水素に関する研究です。
水素原子と同じく、重水素も由来は宇宙誕生の時、つまりビッグバンの時に生成され、今に至ると考えられています。
自然界における重水素と水素の割合は、およそ1対6400となり、これは別の言い方をすると約155ppmの濃度になります。
この155ppmという数字は、地球では海水の重水素濃度であり、地球近くを通った彗星で観測された水分においてもよく似た割合となっています。
そのためビッグバン由来は間違い無いと考えられています。
さてこの重水素ですが、質量が2倍あるということのみならず、その構造や、体内での生化学反応も普通の水素とは大きく違ってきます。
普通の水に対し、重水素を含む水分子は「重水」と呼ばれますが、人間や高等動物では水と重水の識別能力が鈍っています。
重水は文字通り重いため、通常の生化学反応が出来ず、地球上の生物の殆どにとって毒物となります。
光合成の第一ステップである水の分離においても、通常の水に比べ、重水素を含んだ水では格段に大きなエネルギーを必要とします。
水の分離に比べ、重水の分離には6.5倍の時間を要するという研究があります。
水の結晶構造化は生命の第一歩ですから、この段階で重水が紛れ込むと大変なことになるのは想像に難くありません。
大抵の高等動物では、飲み水の半分を重水に変えると、数日程度で死に至ります。
こういった急性毒性で無くとも、半導体構造においては、ごく微量の不純物(ドープ)が半導体の性質を大きく変えてしまいます。
小さな生き物、例えばハエ等では少量の重水が命取りとなるため、重水素と普通の水素を嗅ぎ分ける能力があることが確認されています。
http://www.nature.com/news/2011/110214/full/news.2011.39.html
ATP代謝経路においては、NADPHの水素が重水素となるケース等により遺伝子に重水素が入って損傷や変異、メチル化の変容が起き、その結果特定の癌が発生するという病理が重要視されています。
現在のところ、重水に関し「沢山飲まなければ無害」とする古い常識が一般的ですが、発がん性を始め、その問題は日増しに露呈して来ています。
また、重水は甘いと言われており、味見を実況するYOUTUBEビデオも存在します。
(下に続く)
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【積み重なる研究】
ハンガリーでは、普通の水から重水素を除去した水、DDW(Deuterium Depleted Water)を用いた研究が重ねられ、癌を始め、糖尿病から、スポーツパフォーマンスに至るまで、にわかには信じ難いような目覚ましい功績を示しています。
多くの人が警戒心を抱く部分は、飲み水に含まれる重水の割合を2割程度減らすだけで、大きな病状改善がみられるということです。
この裏には、人体にも他の生物と同じく、重水素を除去する能力が備わっているという事実があり、重水素の摂取を少し減らすだけで、体内の重水素が、蓄積から減少に転じるというカラクリがあります。
とりあえず米国の例を見てみましょう。
水道水に含まれる重水素の量と病態の発生率を比較した図があります。
出典:https://doi.org/10.1016/j.bbr.2014.07.039
データはCDC=アメリカ疾病予防管理センターに基づくものです。
まず、Bはうつ病の発生率分布。色が濃いほど発生率が高いことを示しています。
Cは水道水に含まれる重水素の量で、濃いほど重水素の濃度が高くなります。
かなり見事に一致しています。
下は心臓病の発生率。
下は糖尿病病の発生率。
下は肥満の発生率。
水道水に含まれる重水素の量と、多くの病態の発生率には、かなり高い相関があります。
これを見ると、南下するにつれ病気の発生率が増加し、フロリダの南端など、赤道に近づくと減少に転ずるというパターンが見て取れます。
大気中の水分は、主に赤道付近の海水が蒸発したものです。
大気循環する際、重水は雨として先に落ちやすく、また普通の水に比べると比較的近距離に留まるため、高緯度地域まで到達する水分では純粋な水の割合が高くなり、逆に赤道付近では重水が濃縮されるというルーティーンが繰り返されます。
そのため南部では重水濃度が高まるわけですが、逆に赤道付近まで南下すると、太陽光線が強いため、そのエネルギーで重水を分解して排せつする効率が上がるようになります。
重水がこれほどまでに大きな影響を与えているという認識は私にとっても驚きでした。
ハンガリーには高名なノーベル賞受賞学者・アルバート・セントジョージィの伝統があるため、バイオケミストリー、バイオフィジックスの理論でかなり先を走っています。
旧共産圏ですから、旧ソ連やロシアでも西側より先にこういった知識が共有され、今それが英語圏に伝播しているという感じです。
ちなみにハンガリーの重水素研究の第一人者、ラズロ・ボロス博士を始めとする一団はUCLAに固まっています。
(下に続く)
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【重水素を減らす鉄則】
重水素はほんの少しで大きなダメージを与える代わりに、少しの減少でも大きな健康効果があると考えられています。
重水素の除去は病態改善だけで無く、体質改善からスポーツ・パフォーマンス向上までが実験され、ポジティブな結果を得ています。
水素というような、根源的な部分でのダメージ、およびその除去は、人体にとって広範な影響を及ぼすことは間違いありません。
重水素を減らす鉄則として、その第一は、重水素を減らした水、DDW(Deuterium Depleted Water)を飲むことです。
地球における重水素濃度は155ppmが標準であり、目標としてそれを2割下回る水分を補給することが推奨されます。
体感において定評のある水はサン・ペラグリノですが、重水素濃度は155pm程度あります。
サン・ペラグリノの体感効果は、硫黄含有率の高さによるところが大きいと考えられています。
ペリエ、ヴィッテルは140ppm程度、少し効果はあるでしょう。
エビアンは155ppmで特典が見当たりません。
150ppmと聞くと、あまりに微量なように感じますが、これを1リットルあたりのミリモルに変換すると、大体13mmol/Lとなります。
血糖値が3~6mmol/Lの間で動くことを考えると、13mmol/Lという濃度は決して低くありません。
さて、実際のところ、飲用水で重水素を減らそうとすると難しいものがあります。
市販のDDWで濃度が100ppmというようなものですと、1リットル4000円程度にもなります。
DDW製造機を買って自作するという方法もあります。
但し、現在の調査では、一旦体内の重水素を減らすとDDWの飲用を中止しても、体内の重水素濃度が継続して下がり続ける傾向にあります。
DDWのコストが過剰であるとするなら、実践的な方策はどのようなものでしょうか?
それは第二の鉄則、脂肪を多く摂取するということです。
これは、他の霊長類に比べ、人間だけ何故デブるのか、という回答にも通じます。
新たな常識で「人間が酸素を吸うのは水を造るため」というものがあります。
活性酸素の害でもわかる通り、酸素は組織にダメージを与えやすく、我々が普通に考えているような、命の泉からは程遠いものがあります。
しかし酸素を代謝出来るようになったことのボーナスは、脂肪から水を作れるようになったということです。
生物エネルギーの根源は水ですから、人間はエネルギーを貯蔵する際、水そのままでは無く、ラクダのように体脂肪として水を貯えられるよう進化したということです。
海水はそのまま飲めませんし、その辺の水にはどんな毒物が入っているか分からない、ということで、多くの生物では純水を体内で製造もしくはリサイクルして利用するようになっているのです。
体脂肪1キロを代謝すると、体内で純水が1.1キロ生成されます。
重水素濃度が最も低い水源は、脂肪を代謝した時にミトコンドリアが作る水であり、この水が最も大きなエネルギーを与える燃料となります。
この重水素の低さは、重水素で脂肪を造ることが難しいという事実に起因します。
そのため、あらゆる動物性脂肪は純水の元であり、食品の中でも特に珍重されてしかるべきなのです。
古今東西、脂の乗った肉が最高級とされるのは、そこから得られる体感に根源があるに違いありません。
食品の重水素含有量
重水素標準値: 155ppm(海水)
小麦粉: 150ppm
精白糖: 146ppm
カッテージ・チーズ: 136ppm
オリーブオイル: 130ppm
バター: 124ppm
動物性脂肪: 118ppm
出典:ER Kerstel, et al. Simultaneous determination of the (2)h/(1)h,(17)o/(16)o, and (18)o/(16)o isotope abundance ratios in water bymeans of laser spectrometry. Anal Chem. 1999 Dec 1;71(23):5297-303.doi: 10.1021/ac990621e
上表を見ると分かる通り、炭水化物は重水素濃度が高くなっています。
これは一般に、植物が重水素を穀物部分や根っこの部分に「貯蔵炭水化物として排泄する」傾向にあるからです。
従って炭水化物を補給するなら、葉や茎の部分を食べるのが好ましいです。
低い草など、日射を十分に受けられないような植物はエネルギーが弱く、重水素を取り入れるとサバイバル出来ないため、逆に重水素濃度が低い傾向にあり推奨されます。
果物は別名「中性子爆弾」と呼ばれており要注意です。
果実部分は日射が強く、そのふんだんなエネルギーのため、重水素を除去しなくても立派に育ってしまうことが原因です。
特に熱い地方の果実や夏の果物は重水素濃度が高い傾向にあります。
脂肪と同様、ナッツ類は重水素濃度が低くお勧めとなります。
植物油は重水素に限らず、あらゆる理由でよくありません。
炭水化物を抑え、動物性脂肪を増やすメソッドというと、今流行りのケトジェニックダイエットと符合する部分が多いですね。
しかし重水素除去を頭に置いていないと、重要な効果を見逃すことになります。
炭水化物も、特に抑えると言うよりは、重水素濃度の高い穀物、根菜、砂糖を避けようということで、葉や茎は推奨される部分です。
いずれにせよ、炭水化物からは脂質の半分しか純水が生成されません。
常に、深い深い酸素呼吸をすることで、より効率的に体脂肪から貴重な純水を作り、エネルギーアップと健康効果、クレンジング効果が得られ、さらに脂肪燃焼効果でシェイプアップにもなるわけです。
多くの教義で、「呼吸が全て」というのも納得が行く部分です。
(じゃあまたね) |
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チームLANとは?
齋藤マドカのマドカ・スクールを起点とし「チャンピオン・サークル」として発展してきました。2017年のアジア大会で金メダル3個と銀メダル2個を含む、メダル合計6個を日本チームにもたらすという、かつて無い功績をあげることが出来ました。チームを問わず、マドカ師の指導によりチャンピオンになったり、トップ選手になったりする人は、既に数えきれません。
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