【自然界の効率】
植物がクロロフィルにおいて、太陽から受け取った光子を反応中枢へと、全く無駄なく(最短ルートを使って)エネルギーとして移送する様は、我々人間にとって、永らく驚異の対象となってきました。
今では、正確なメカニズムの解明はさておき、例えバクテリアのような低次の生物であっても、量子コンピューター的な計算で環境に対応していると考えざるを得なくなっています。
有名な実験で、ある種のバクテリアを、そのバクテリアが消化利用出来ないような物質しか無い環境に置いて、バクテリアの遺伝子変異を観察したところ、ランダムな確率論では到底考えられないような、「進化的」変異が進んでゆくという現象があります。
最近では遺伝子におけるスイッチのオン・オフでさえ、白か黒かでは無く、確率論的な広がりなのでは無いかと言われています。
今言われている「量子的な適応」とは、あらゆるパターンの「現実」を同時に経験しながら、その中で最適な化学反応なり、変異なりを採用して行くという、ずるいメカニズムを指します。
一方、全ての生命を貫く共通項が、最小の原子である水素原子を中心として構築されていることは間違いありません。
人体を構成する分子数にして、その99%以上は水が占めます。
体内で水は多重のクラスター構造を造り、自由度を増した水素原子核はグロータス機構や量子トンネル効果と称されるような「広がり」を持っています。
その重ね合わせの部分で、全身がお互いに交信し合っているようなイメージがあります。
(下に続く) |