重要ミネラル・マグネシウムの利用を高めるには?
日々、学習への投資
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栄養学ニュースレター Issue #375 Mar 29, 2020
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毎日新しい情報があり、その数だけ理解が深まり、私の意見も修正されます。少し前と意見が変わっているということは通常の状態です。悪しからず。いつも時間に追われており、誤字、脱字等ふんだんにあると思います。ご容赦ください。 |
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筆者略歴:阪大在学時に体育会ボディビル部を創部、1980年代より米専門誌マッスル&フィットネスなどの邦訳を担当。 ビバリーヒルズの広告代理店などを経て、1997年にLAニュートリションを創立するなど栄養に関する幅広い発信や活動を行っている。
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この一週間はどうでしたか?
コロナウイルスの状況は深刻化してきました。
カリフォルニア州の全土で外出禁止命令が出ていますが、昨日ロサンゼルス群で全部のビーチや公園、ハイキング・コースなどが閉鎖されてしまいました。
物流も影響を受けているため、お気に入りの製品は早い目に確保されることをお勧めします。
今週はマグネシウムについて書いていきます。
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マグネシウムと拮抗するカルシウム
細胞内のカルシウム過剰は興奮的な毒性をもたらす。
ストレスや緊張時に動機が上がり身体が強ばるのは細胞内へのカルシウム流入によるものと考えてよいが、ではカルシウムの摂取を減らせばよいのかというとそんな単純なことにはならない。
カルシウム流入は作用機序であって原因ではなく症状に近い。
ストレス応答の場合、ストレスを起こす事柄、例えば精神的軋轢、毒物、汚染、感染、代謝障害、成人病などと、それに応じて起きる一連の内分泌系の反応などは、お互いが代わる代わる原因になったり結果(症状)になったりする。
ストレスでコルチゾルが分泌されるとトリガーであるストレス源に対してだけでは無く、他の部分、大袈裟に言うと身体の組織全体に何らかの影響を及ぼしてしまう。
するとその影響がまた次の応答を引き起こすため包括的に全てのストレス源と症状に同時にストップをかけていく必要がある。
ピンポイントのサプリや食品、たまに行うエクササイズなど、どれか一つで状態が良くなったと感じても、多数の穴が開いたボートの如く、全ての穴を塞がないことには沈んでいってしまう。
これが最終的には死につながるわけだ。
カルシウム流入による興奮的な作用を調節するには、拮抗するマグネシウムレベルの維持が重要になってくる。
(続く)
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多くのフルーツは2型糖尿病のリスクを下げる
細胞内カルシウムの濃度上昇とストレスに関連があることから、半ば当然ながら、カルシウムはストレスホルモンであるエストロゲンレベルとリンクして上下する。
細胞内カルシウムがエストロゲンと連動する[1, 2]ということは、その裏返しでマグネシウムレベルは低ストレス、低エストロゲン状態で上昇することが推測出来る。
ストレス過剰の現代社会において「マグネシウムが足りない」と言われるのは、言ってみれば「ボートの底に開いたたくさんの穴のうちの一つ」であって、それだけを塞いでもボートを浮かばせるのは無理だ。
マグネシウムサプリ、ミネラルサプリとともにストレス低減、エストロゲン低減を同時に考えないといけない。
ストレス状態の反対は甲状腺ホルモンが潤沢で代謝が上がっている状態ということが出来る。
つまりマグネシウムレベルを最適にするには甲状腺の状態の状態を知ること、あるいは甲状腺の健康を考えることで達成が近づくといえる。
もちろん包括的な取り組みであるから簡単ではない。
一般にストレス状態でのエネルギー源はアドレナリン中心であり、その逆の良い状態では甲状腺ホルモンが牽引する。
従って一面的にはアドレナリンで牽引しないような方策も視野に入れたほうが良い。
エネルギー不足をアドレナリンで補うという状態の典型は「糖質制限ダイエット」によってもたらされる。
低糖質状態はストレスであるからだ。
(続く) |
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老化のサイン
糖質制限ダイエットをしている人は、早晩、耐糖能を上げ糖代謝異常を改善せねばならない。
それをしないでマグネシウムだけ投入してもうまくいかない。
糖質制限は人為的な糖代謝異常を起こし、その軋轢は老化促進という形で表れる。
カルシウム流出は老化のサインであるし、老化の原因にもなる。
糖質制限が老化を促進するであろうという推測の確かさは、極端な糖質制限であるケトジェニックダイエットで骨密度が下がるというよく知られた事例によって盤石さを増す。
てんかんの子どもたちの治療にケトジェニックダイエットが効果があるというデータは多い。
同時にケトジェニックダイエットによる治療で子どもたちの骨密度が低下するというデータも常識となっている。
驚いたことに最新の研究では世界レベルの競歩アスリートにおいても短期間の低炭水化物ダイエットで骨の健康を損なう可能性が示唆されているのだ。[3]
何度も言うが一時が万事、低炭水化物ダイエット、骨密度ロス、低甲状腺ホルモン、高ストレス、高エストロゲン、高アドレナリン、細胞内カルシウム上昇、マグネシウムレベル下降は同時に抑えに行くべきなのだ。
それに加え、間違った健康指導でマグネシウムレベルを下げている場合がある。
(続く)
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PLANT-BASED PROTEIN / 植物性プロテイン
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構造がパワーを持つ
低マグネシウムレベルの隠れた元凶は、減塩の行き過ぎである。
食塩(NaCl)が足りないと胃酸(HCl)が不足し、胃酸が不足すると食物の消化吸収が思うようにならない。
消化吸収の低下は当然ながらマグネシウムの吸収低下に繋がる。
また減塩が行き過ぎると副腎皮質からアルドステロンが分泌されナトリウムの排出が抑えられる。
同時にカリウムとマグネシウムが失われることになる。
減塩をストリクトにするとマグネシウムレベルは下がるのだ。
マグネシウムレベルが下がると甲状腺ホルモンの機能が下がりストレス状態へとエスカレートしてゆく。
良質の塩を使用するようになった人が「冷え性が改善された」という言説をよく目にする。
これはアルドステロン低減によりマグネシウムレベルが上がり、甲状腺が起動して代謝が上がった状態である。
良質の塩でマグネシウムが補給されるのではなく身体全体においてマグネシウムレベルが上がりやすい状態が出来るということである。
もう一つ注意したい側面は適量の果糖の摂取、つまり肝臓グリコーゲンをたっぷり補填しておくということだ。
甲状腺の活発な起動には低ストレス状態が必要である。
肝臓のグリコーゲンが少なくなるとストレス応答に傾き甲状腺の機能が落ちてマグネシウムの取り込みも減る。
先に上げた糖代謝正常化にも繋がってくるわけだ。
今注目されているのは短いフラクトオリゴ糖が腸内細菌叢の改善を通じてマグネシウムの吸収を促進しマグネシウムレベルを上げるというデータだ。[4]
いずれにせよ食品中のマグネシウム量や、マグネシウムサプリだけの議論では正常な理解からはほど遠い。
各マグネシウム化合物の有効性についても書こうと思ったがそれはおそらく来週に。
(出典に続く)
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出典
1. A total dietary program emphasizing magnesium instead of calcium. Effect on the mineral density of calcaneous bone in postmenopausal women on hormonal therapy.
G. E. Abraham, H. Grewal
J Reprod Med. 1990 May; 35(5): 503–507.
2. Serum ionized magnesium and calcium in women after menopause: inverse relation of estrogen with ionized magnesium
Muneyyirci-Delale, Ozgul et al.
Fertility and Sterility, Volume 71, Issue 5, 869 - 872
3. Heikura IA, Burke LM, Hawley JA, Ross ML, Garvican-Lewis L, Sharma AP, McKay AKA, Leckey JJ, Welvaert M, McCall L and Ackerman KE (2020) A Short-Term Ketogenic Diet Impairs Markers of Bone Health in Response to Exercise. Front. Endocrinol. 10:880. doi: 10.3389/fendo.2019.00880
4. M. Tahiri, J.C. Tressol, J. Arnaud, F. Bornet, C. Bouteloup-Demange, C. Feillet-Coudray, ..., C. Coudray
Five-week intake of short-chain fructo-oligosaccharides increases intestinal absorption and status of magnesium in postmenopausal women
Journal of Bone and Mineral Research, 16 (11) (2001), pp. 2152-2160, 10.1359/jbmr.2001.16.11.2152
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