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栄養学ニュースレター Issue #376 APR 5, 2020
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毎日新しい情報があり、その数だけ理解が深まり、私の意見も修正されます。少し前と意見が変わっているということは通常の状態です。悪しからず。いつも時間に追われており、誤字、脱字等ふんだんにあると思います。ご容赦ください。 |
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筆者略歴:阪大在学時に体育会ボディビル部を創部、1980年代より米専門誌マッスル&フィットネスなどの邦訳を担当。 ビバリーヒルズの広告代理店などを経て、1997年にLAニュートリションを創立するなど栄養に関する幅広い発信や活動を行っている。
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この一週間はどうでしたか?
コロナ蔓延が続く厳戒ムードの中、今週は『ド素人でもわかる・新型コロナ治療薬の進展』について書いてみます。
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BCGワクチンとの関係?
コロナウィルスの発生率は日本でもうなぎ上りの増加を見せてはいるが、他の国と比べると特に死者数の低さが目立つ。
この死者数の少なさの理由においては隠蔽されているとか低く見積もられているとか様々な意見がある。
一つの意見としてかねてから注目されているのが結核の予防接種、BCGワクチンのオフターゲット効果(意図しなかった効果)ではないかという説である。
BCGワクチンは結核のワクチンである。
結核は今だに重大な感染病であり世界で毎年160万人が亡くなっているほか日本でも毎年2300人程が亡くなっている。[1]
さてこの結核ワクチン、BCGワクチンの接種を受けると単球(白血球の一種)が「鍛えられて」他の病気に対しても強くなることは数々の研究で指摘されてきた。[2]
日本ではBCGワクチンの接種は昔から行われている。
そのせいで日本におけるコロナウィルスによるダメージが低いのかも知れないという推測はアリだろう。
(続く)
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プロテイン / HIGH QUALITY PROTEIN LINEUP
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ヤフーでも紹介
先日ヤフーも「BCGワクチンが新型コロナに有効」は本当か?という記事を掲載した。[3. 4]
BCGワクチンの接種は(今のところ)重篤化率の低い韓国、日本、シンガポール、香港で行われており、状況が比較的悪いアメリカ、スペイン、イタリアでは行われていないという事実がある。
もちろん旧東西ドイツの別や年度によるBCGワクチンの内容の違いに基づいてより細かく研究している人もおり、そういったデータを待つとなると明確な答えはもう少し先になるだろう。
いずれにせよ今BCGワクチンの接種を望む人たちが多く発生してしまいワクチン学会関係者は対応に追われているという。
昨日(4月3日)、日本ワクチン学会は声明を出した。[5]
声明の中で学会は
「新型コロナウイルスによる感染症に対してBCGワクチンが有効ではないか」という仮説は、いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない。
と述べている。
つまり推奨はしていない。
(続く) |
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AMINO ACIDS / アミノ酸 最高品質アミノ酸
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やっぱり日本の土?
そうこうしているうちに昨日、朗報が飛び込んできた。
オーストラリアの研究者らが今まで主に寄生虫の薬として用いられてきた物質、イベルメクチンを用いてコロナウィルスの増殖をストップしたというのだ。
人体実験でも動物実験でも無くコロナウィルスに感染させた培養細胞における実験だが、一回の投与で48時間以内にコロナウィルスの痕跡は消え去ったという。[6, 7]
イベルメクチンは日本ではストロメクトールという名称で販売され疥癬や寄生虫、フィラリア治療薬として処方されている。
今から開発しなければならない新薬では無い。
このイベルメクチンはノーベル医学・生理学受賞の大村智博士が川奈ホテルGC(静岡県)の土壌から分離した放線菌が作る成分だ。
大村博士はイベルメクチンだけでなく菌由来の数限りない物質を発見し全世界で多くの人々の命を救っている偉人である。
(続く)
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PLANT-BASED PROTEIN / 植物性プロテイン
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結核に始まり結核に終わる
イベルメクチンが功を奏したというニュースでピンと来るのが、つい最近新型コロナの治療薬としてマラリア薬のヒドロキシクロロキンが認可されたばかりであるという事実。
実はヒドロキシクロロキンと並んでイベルメクチンもマラリア治療薬として注目されていたのである。
マラリア治療薬や寄生虫治療薬がコロナウィルスに効くならまさにオフターゲット効果の恩恵であるが、イベルメクチンはマラリアだけでなくHIVやジカ熱、デング熱にもその効用が確認されていた。
こういった研究の周辺を読み漁っていた私は先程、はっと息を呑む研究に出くわした。
それは従来の薬剤に耐性を持つ結核菌が増えつつある中、アベルメクチン類が新種の結核菌に効果を発揮するとして研究されているというものだ。[8]
アベルメクチンはイベルメクチンを含む一群の物質の総称である。
BCGワクチン、イベルメクチン、コロナウィルス、マラリア、結核菌・・・これらが繋がりだした感覚がある。
ヒドロキシクロロキンが新型コロナに有効と言われだした頃から「コロナはパラサイト(寄生虫)か?」という声はあった。
寄生虫の薬であるイベルメクチンがコロナウィルスに有効ということであれば、同様の機序で寄生虫を駆除する他の方策にも期待がかかる。[9]
コロナ退治の武器が増えてきた。
(出典に続く)
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出典
1. Global Tuberculosis Report 2018, World Health Organization
2. Immunometabolic Pathways in BCG-Induced Trained Immunity, Rob J.W. Arts et al., CELL REPORTS
3. https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200404-00171439/
4. Aaron Miller, Mac Josh Reandelar, Kimberly Fasciglione, Violeta Roumenova, Yan Li, Gonzalo H Otazudoi,
Correlation between universal BCG vaccination policy and reduced morbidity and mortality for COVID-19: an epidemiological study
5. http://www.jsvac.jp/pdfs/kenkai.pdf
6. https://www.canberratimes.com.au/story/6711213/anti-parasitic-drug-kills-covid-19-in-lab/?cs=14231
7. Leon Caly, Julian D. Druce, Mike G. Catton, David A. Jans, Kylie M. Wagstaff, The FDA-approved Drug Ivermectin inhibits the replication of SARS-CoV-2 in vitro, Antiviral Research, 2020, 104787, ISSN 0166-3542
8. Lim LE, Vilchèze C, Ng C, Jacobs WR Jr, Ramón-García S, Thompson CJ. Anthelmintic avermectins kill Mycobacterium tuberculosis, including multidrug-resistant clinical strains. Antimicrob Agents Chemother. 2013;57(2):1040–1046. doi:10.1128/AAC.01696-12
9. Sundy N.Y. Yang, Sarah C. Atkinson, Chunxiao Wang, Alexander Lee, Marie A. Bogoyevitch, Natalie A. Borg, David A. Jans, The broad spectrum antiviral ivermectin targets the host nuclear transport importin α/β1 heterodimer, Antiviral Research, 2020, 104760, ISSN 0166-3542 |
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