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憧れの土地と建物と 8

by 芦田成人建築設計事務所 on Jun 18, 2018

憧れの土地と建物と 8

先週告知させて頂いていました「新しい町屋を観知る会」も無事に終了しました。
実は、工事の方も中途半端に残っており、観るに堪えない状態ではなかったのですが、開催前に少し焦りました。

さて、本編です。

◆三角形の土地
今回は、三角形の土地です。
相場から比較すると、変形土地は少しお安くなる傾向にあります。
勿論、その土地の大きさにも依りますが三角形の中に、まともに四角い建物が入るほど、余裕のある土地ならば大して安くはなりません。
プラン（間取り）を工夫して土地の形状に沿わせないといけない程、小さな三角の土地ならばと言う前提でお話をします。

◆どのような建物が建てられるのか
先ずは、三角それぞれの頂点を、どのようなスペースに割り当てるのかは方位や周辺環境にも影響を受けます。お風呂やトイレなどは最低限必要な大きさもありますが、常識に捉われず自由な発想でプラン（間取り）を検討することで、もしかしたら素晴らしい、お住まいが出来上がるかもしれませんね。
真ん中に階段を置き、その周囲に部屋や各スペースを巡らせたり、頂点に階段を置いてみたり、色々面白うそうですね。

◆実例
写真は、小さなほぼ三角の土地です。且つ道路よりも一段高くなっています。
ここに車を留められるようにして、尚且つ快適な生活を送ることが出来るプランを捻り出すには、相当知恵を絞ることになります。
快適性だけでなく、構造的にも成立させて、と考えるとこの土地にどんな建物だったら相応しいのか？
常に、そのような考えとの格闘です。
結果として、この土地を選択されなかったために、ここに計画案を捻り出すことはなかったのですが、かなり難題となったことは、想像できます。

◆癖のある土地ほどプロによる判断を
只、土地の値段は安くても意外に建物以外の部分に費用が必要になったのでは、折角お得に土地を手に入れた意味が薄れます。
皆様も、土地購入される前に、是非プロによる判断を仰がれることをお勧めします。

◆編集後記
以前、お伝えしました解体業務のためのお仕事も契約を済ませ、未知の領域進行中です。現在やってることは、面積や体積、長さの計算を図面や現場で確認することで、そんなに難しいことではないのですが、その量たるや、膨大なものになるため根気との戦いです。
さて、次回からは土地編を一旦、隅に置いておき建物編です。
中古住宅を見る時のポイント等をお伝え出来ればと思います。

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