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憧れの土地と建物と 13
憧れの土地と建物と 13
by
芦田成人建築設計事務所
on Jul 23, 2018
憧れの土地と建物と 13
大雨による災害があったかと思えば、今度は猛暑。日射病が原因で亡くなられる被害も出ているそうですので皆様も、お気を付け下さいませ。
◆新築か?中古か?
さて、今回から数回にわたり、新築か?中古か?結局、どっちが良いんだと言うお話になります。
私的には最近、中古物件に目が行きがちです。
これだけ空き家だ、家余りだとか言われると、職業柄やはり血が騒ぐと言うのでしょうか?
確実に純粋な目では、物件を見ていないですね・・・。
間違いなく、自分が設計をするなら、こうする、と言う目で見てしまいますね。
と書いてしまうと、中古推しの記事になるんでしょう?と言う推測が立つかもしれませんね。しかし、好みで記事を書くのではなく、出来るだけフラットな立場で考えていきたいと思います。
◆新築について
先ずは、新築からです。
新築の良い所は、全てがゼロの状態からスタート出来ることです。
真っ白な紙に自由に絵を描いてくださいと言われているのと同じです。
真っ新な状態から始められるのは、とても気持ちが良いですよね。
建物のボリュームや形状を決定づける要因は予算と、立地に基づく法的要因となります。
◆自由の代償
自由と言うことは、その代償としてコストも掛かります。CMでたまに流れる完全自由設計と言うのは、決められた中での自由であり、その枠を飛び越えれば当然、追加となります。自由で安くて、と言うのは常識的に考えてもあり得ません。
又土地から探す場合は、土地代も予算にプラスして必要になります。
◆資金計画が命
お金の話ばかりで申し訳ありませんが、新築であっても中古であっても、予算計画をしっかり立ててスタートすることが重要で、おそらく土地を購入するのに思った以上に使ってしまって、建物に掛けられる予算が無くなり、夢見ていた業者への依頼もままならない、と言う話はよく聞きます。
予算計画はライフプランニングにもつながるので、お金の専門家に相談されるのも、一つの手だと思います。
◆専門家に頼る
土地購入を出来るだけコストを掛けずに収めるには、最初から建てる専門的立場の人に関わって貰うことです。あえて「建てる」と書いたのは、不動産屋は建てる専門的立場では無いと言うことです。
◆過程を楽しむ
しかし、折角一から完全自由に建てるのでしたら、その過程を楽しんでみませんか?
例えば、自宅に使う柱の木を山まで見に行き、伐採の現場に立ち会うことも一つの感動と勉強だと思います。お子様には貴重な体験にもなると思います。中古リノベーションの場合、構造材の工程が無いため、これらの経験は新築に限られたものになります。
私共では、全物件ではありませんが、実際にそのような取り組みもします。
又、構造材を刻む作業を見学に行くことだって、貴重な機会ですし、プレカット工場に足を運ぶことだけでも、自分たちの家がどのようにつくられていくのかを、知る良い機会です。
◆無限の可能性を秘めた新築
無い物から姿形が出来て行くため、新鮮な気持ちと、最近は新しい家の性能(断熱性や耐震性)が良くなっている為、明らかに違いを感じて頂けることと思います。
それらは、光熱費や万が一の災害に対しても効果を発揮するかもしれず、掛けたお金が見えない形で戻ってくるのと同じですので、掛けるべき所にはお金を掛けた方が良いと思います。
このように、新築では色んな可能性が秘められていて無限に可能性がある選択だと思います。
◆編集後記
さて前期からの忙しさが更に加速していますが今週は毎日、事務所を空けています。
こういう時は、作業が進まないため肉体的にも厳しいのですが、皆様も暑さに負けずに、この夏を乗り切りましょう。
次回は、中古物件について考えていきたいと思います。
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