と言うことで本題です。
前回は、寝室のベッドについて話を進めさせていただきましたね。
◆照明計画
今回は照明について、考えてみたいと思います。
寝室でなくとも蛍光灯の白い光に慣れてしまっている方に、電球色の黄色い照明を、と言う話をすると一言「暗い」と返答が返ってくる場合があります。
このように返答をされる方の大方の暮らし方の想像は出来ます。
蛍光灯が煌々と灯された中の暮らしって、案外落ち着きません。
家中の至る所が万遍なく明るく照らされている必要があるでしょうか?
◆多灯分散方式
そうなんです、照明計画って大事なんですよね。
必要に応じた照度で必要な個所を照らせば良いんです。
多灯分散方式と呼ぶ照明計画の考え方がありますが正に、必要に応じた照度で必要な個所を照らすと言う考えがこれになります。当メルマガでも既にお話させて頂いたことがあると思います。
◆1灯1室方式
それに対して1灯で部屋全体を照らす照明方式(これを1灯1室方式と呼びます。)だと必要以上な明るさとなっている場合があります。
元来、日本の家の照明計画はこの1灯1室方式が主流だったと思いますので、先の「暗い」発言の根幹はここにあると思います。
◆目は慣れる
しかし、若い人の目は直ぐに慣れるため、多灯分散方式になったとしても殆どの方は直ぐに順応されます。しかし、年を経た方の場合、目の筋肉などが鈍くなっていることもあり、生理的に暗いのは致命的になります。そう言った場合は白い光で計画しておく方がベターなのかもしれません。
◆瞳の色
又、黄色い光を「暗い」と感じる理由の一つに瞳の色も関係していると言われます。日本人を始めとする東洋人の瞳の色は黒若しくは茶系です、それに対し欧米系の方の瞳の色は青であったりしますので、色の感じ方にも違いがあるようで、こう言った方々の目では、白い光は眩しく感じると何かの本で読んだ記憶があります。
◆寝室の照明計画
話を寝室に戻しますが
兎に角、これからの照明計画は多灯分散方式で考えるべきだと思います。
必要な個所を必要な照度で照らすことによってエコにも繋がります。電気が灯っている時間って意外に長いため器具の灯数が増えたとしても1灯の照明を煌々と照らすよりも、必要な時に必要なだけ照らせば良い、この方法の方が照明に要するエネルギーも電気代も抑えられることが理由です。
それと調光機能も効果的で必要な時に必要な照度に出来る点は優れています。
又ベッドに寝た時に、直接光源が目に入る位置に器具を配置することも避けたい点です。
◆就寝前の脳活動
最後に白い光に話を戻しますが、明るい光源を就寝前に長時間浴びると、脳内を活発にさせるセロトニンと言うホルモンが分泌されて寝つきが悪くなると言われています。
寝る前にスマホを見ると良くない、と言われているのと同じ理由ですね。
そのようなことからも、電球色の黄色い光源を主に照明計画を立てる理由が説明できると思います。
◆最後に
白い光源を昼光色若しくは昼白色と呼び、黄色い光源を電球色と呼びますが、話を分かり易くするために、あえて白い光、黄色い光と言った表現をしています。
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