◆<火曜>【時事Newsより】
松尾:目的と価値の再定義をする必要性
「今の時代に社会の再構築が必要だ」
と前回お伝えしました。
そうなった時に、過去の延長線上で、
今年どうしようか?ということではありません。
例えば、最近ですとSDGsとか言われますよね。
そういった何かしらの指標を元にして、
2025年目標、2030年目標というのを、
世界規模でも、企業目標でもいいのですが、
そこから逆算して目標設定をしないといけません。
これが資本主義的な目標で済めば、
売り上げだけ追っていればいいのです。
例えば、売り上げ目標を
今の10億を2030年までに50億にする、など。
今までは、それだけで労働者側は、
富の分配が健全にされると思っていました。
しかし、それを達成したところで、
富める人だけが富むだけで、
我々には分配がないんじゃないか、
というのが無意識に、世界規模で皆が感じている。
会社もそうですよね。
社長と社員、外注の人などへの健全な分配がされない。
単純に労働力としてだけ利用されてるんじゃないか。
しかも上の人が富むだけのために
利用されているのでは?という疑念を抱いてしまう。
昔から続く話ではありますね。
最近は二極化が進んでいく中で、
体制への健在的、潜在的な不安や不満が出てきている。
ですから、売り上げ、数値的目標だけではなくて、
会社を今後どのように成長させていこうとしているのか。
そこで、キーワードは「共感」です。
共感されるようなことを、やっていかないといけません。
「社会に貢献するため」
「よりよいサービスを展開していくため」
などと理念やビジョンの形を作る会社の社長は多いです。
その想いは大事にしてもらいたいのですが、
一方で、社員の側から考えると、
建前ではなく本音として、自社のサービスを本気で
展開したい社員は一体どれくらいいるのでしょうか?
「うちの会社が好きだ」
「商品・サービスが好きだ」
と自社のファンになるように、社員・スタッフの方向へ
経営者が旗を立てていくのは、すごく大事なことなのです。
今回のコロナパンデミックが起きる中で、
会社の意義が改めて問われていると感じています。
売り上げや数字だけではなく、
「パーパス(目的)」
「バリュー(価値)」
元旦の日経新聞記事にもあったこの2つを再定義すべきです。
自分たちは何のために仕事をしているのか、
どんな価値を社会に提供していこうとしているのか、
パーパスとバリューを再定義するべきじゃないでしょうか?
では、何のために再定義をするのでしょうか。
[次回木曜に続く]