■ さん、二重価格について考えてみます。
本メールマガジンは、ミュージアムの皆様にインバウンドの情報を中心にお届けしているのですが、そうは言いつつも外国人観光客の方々、本当に増えてきました感じがします。
さんの館は、アンケートや調査を行っていますか?
例えば年間で 10万人の来館者数があるとして、そのうちのどのくらいの割合が外国の方か把握されていますか?
これは私たちの実感値だけで恐縮なのですが、コロナ前は恐らく 1割程度です。
(カウントしていない館の方が多かったのですが)
つまり、10万人ならせいぜい 1万人です。多いところで 2割というところもありましたがインバウンドブームだといいつつも、やっぱり 1割~2割くらいだったわけです。
しかし、コロナ明けから特に外国人の来館者数が激増しているように感じます。
さすがに「来館者のほとんどが外国人です!」という館は少ないと思います。
※大阪城天守閣様などは見た感じだと半分以上が外国の方ではないかと思いますが、相当レアだと思います。
大阪城天守閣の令和5年度年間入館者数が4年ぶりに200万人を超えました
https://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000624446.html
※ちなみに(こっそり)弊社で翻訳させていただいてます!
何が言いたいかというと、外国人観光客数は(程度の差こそあれ)「間違いなく増えているし、増えていく」ということです。
そしてこれはすっかりインバウンドのネガティブな課題となってしまった「オーバーツーリズム」に直結するわけです。そしてその解決策のひとつとして「二重価格の設定」は検討の余地と賛否両論があります。こんな記事があります。
インバウンドへの「二重価格」導入がもたらす思わぬデメリット。「制度浸透で物価上昇が加速する」は本当か?
https://news.yahoo.co.jp/articles/42bed941cb901f00367c627cdb2712d9c01a72ec
外国人観光客向けに二重価格、「おもてなし日本」での導入に賛否
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240919-OYT1T50145/
簡単な話ではありませんよね。
しかし冒頭のように、外国人の来館者数の比率が上がってくるとしたら、こういった対策も視野に入れなければならないのかもしれません。
※記事にあるように、サービスの内容に違いがない場合には難しいかもしれませんが、そこをしっかり満足してもらえるもの、つまり「その金額である明確な根拠」と「それに見合う価値」を届けられれば二重価格の可能性はあると思います。
さんはどう思いますか?もしよろしければお考えをお聞かせください。